「ハマる、タブレット。」はかっこいい。
3月15日にようやく日本で発売されたSurface RTを買ってきました。「買おうかなーどうしようかなー」と悩みつつ、実機を見るために数店舗まわっていたところ、いつの間にかお持ち帰り……という。
本体ストレージと付属TouchCoverの有無によって4種類のモデルがありますが、私は32GB単体モデルとTypeCoverを同時に購入し、後日ホワイトのTouchCoverを別途購入しました。
[1]本体、カバー
筐体はVaporMgというマグネシウム合金製で、剛性感がありながら軽く出来ており、触り心地もいい感じ。展示機だと防犯装置が取り付けられているので、何もない本体だけを持った感覚を味わえないのが残念。
キックスタンドで隠れている部分には、シリアルナンバーと内臓ストレージ容量が表示されています。キックスタンド側には各種認証情報がズラッと。こうやって隠れている部分に表示されているおかげで、普段見えやすい部分はとてもシンプルな印象になっています。外から見えるのは、キックスタンド表面のWindowsロゴのみ。
TypeCover(Black)とTouchCover(White)。
TypeCoverは一般的なUltlaBookなみの打鍵感はあるんじゃないかなぁと思います。使いやすいとまでは言わないけど、とりあえず使うには十分かなという。
一方のTouchCoverはとにかくおしゃれ。感圧式キーボードなので、ただ触れるだけではなく少し抑え込む必要があります。日本ではBlack、Cyan、Whiteの3色が発売中ですが、ほかにRedとMagentaもあるので、こちらも早く日本で出してほしいところ。
厚みはTypeが6mm、Touchが3mmと倍の差がありますが、装着していると厚みの差も重量の差もほとんど気になりません。とはいえTouchのほうが見た目はスマート。
最初はTouchCoverなんて使ってられないだろと思っていましたが、慣れれば結構なんとでもなる気がしてきたので、どちらを使うか悩みます。裏返すと、TypeCoverがそんなに良い感じではなかったのかも……それでもキーボードの使い勝手を考えると圧倒的にTypeCoverなんですが。なお、この記事の文章の大部分はTouchCoverを使って入力してみました。やれないことはない。
それぞれ底面の素材が違っていて、Blackだとフェルト地、Whiteだとキーボード面と同じような材質になっています。ほかの色のTouchCoverがどうなのかわかりませんが、Blackだけがフェルトなんでしょう。
どちらのキーボードカバーもマグネットで装着するのですが、このようにキーボード側をもってぶら下げても外れません。この状態から揺らしていくと危ないでしょうけど、こうやって持てるというのはなんだか楽しい感じ。
[2]操作感、その他
1366x768ドット IPS方式のディスプレイはとても見やすく、タッチパネルの反応も非常に良いです。画面のスクロールもぬるぬるなので、気持ちよく操作できます。
一方アプリの起動やら画面全体の切り替えを伴う操作なんかは、イラッとするほどではないもののワンテンポ待たされる感じがあります。この辺はSoCとして選ばれたTegra3のせいだと思って深く考えないことにします。きっと次期モデル(が出るなら)ではTegra4とかSnapdragon 800とかが搭載されるだろうと思うので、そうすればその辺の不満も解消するんじゃないかなと期待しておきます。
フルサイズのUSB2.0ポートがあるのが結構便利で、USBフラッシュメモリを使ったりスマートフォンを接続したりできて便利です。スマートフォンがWindowsPhone8端末であれば、Windows8/RT向けのWindows Phoneアプリを利用してデータの同期などが簡単に行えます。WindowsPhoneすごい!でも日本ではWindowsPhone8を採用したスマートフォンは出ていないので、どうでもいいですね。このWindowsPhoneアプリ、WindowsPhone7世代のOSだと使えません。こっちはZuneを使ってますからね。もちろんWindows RT向けのZuneソフトウェアなんて出ていません。AndroidやiOS端末は、単純にUSBマスストレージとして接続することができます。
バッテリー持ちはこれまでのWindowsノートパソコンやタブレットに比べてかなり長持ちで、AndroidやiOSと張り合えるんじゃないかなと思います。この辺はARMプロセッサを採用したおかげなんでしょうか。でもX86系でも次世代Atom(BayTrail)なんかはだいぶ省電力性能が上がってそうな感じなので、ARM系に大きく劣らないレベルだった時にデスクトップアプリが使えないWindows RTを使う意味は?となりそうな。セキュリティ面とかの問題になるのかなぁ。
あと本体ストレージ。セットアップ完了時点での空き容量は、32GB版で16GB程度、64GB版で45GB程度。「どれくらい使うかわからないし余裕のある64GB版を買っておくべきなんじゃ……?」と思っていたのですが、実際使っていると、まずWindowsストアアプリの数が少ない(と言っても最低限のものは既にあるので問題ない)のとスペックの問題で高画質動画を大量に突っ込むような使い方はしないとかで、32GB版でも問題なさそうです。いざとなればmicroSDも使えますしね。ただし、Windows7から追加されたライブラリフォルダ?には外部ストレージ内のフォルダを指定することができないので、あくまでもデータを逃がしておくだけの場所として使うようになるんでしょうか。
Modern UIでは、画面端から中央に向けてスワイプすることでチャームというツールバーを呼び出せます。
例えばTwitterアプリを利用中に、ここから設定を選ぶと
こんな感じでアプリのオプションやら情報やらに移動することができます。
このチャームに表示されている検索アイコンや共有アイコンなどは、キーボード側にも用意されています。
また下端からスワイプしてもメニューが表示されたりします(こちらはWindowsストア版OneNote)。
あと、画面を区切って2つのアプリを同時に表示できるのが便利。こちらはTwitterとIE10を同時に起動してみたところ。
Galaxy Note2やGalaxy SⅢ(α)などSamsung製のハイエンド級端末だと、同じようにマルチウィンドウ表示ができますが、対応しているアプリのみに限定されます。それ以外の機種だとこういった機能は見ない気がします。これはWindowsの利点でしょう。
ハードウェアの質感や操作性はとても良く、満足のできるタブレットだと思います。個人的に見た目や持ち心地で気に入ったタブレットというと、他にiPad miniとXperia Tablet Zがあるのですが、Surfaceはそれ以上に気持ちよくなれます。キーボードカバーも文字入力用途では微妙感があふれるものの、デザインやフリップカバーとしての使い勝手は素晴らしいです。Windowsストアさえ充実すれば、十分使えるタブレットになるんじゃないでしょうか。逆に、現時点ではOffice RTが使えるという点以外はソフトウェア的なメリットはほとんどないような……。
とりあえず、気持ちよくなれるタブレットなので皆買いましょう()
あとSurface Proはよう。後継機もはよう。
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