そもそもNEX-6を売った理由が、小型が売りのミラーレス一眼とはいえカバンの中に常時入れておくには大きかった(当時)からです。本体だけなら確かに小型なのですが、APS-Cサイズのセンサーを積んでいる以上、より小型のセンサーのカメラに比べるとレンズはどうしても大きくなりがちです。ついでにいうと、NEX-6自体はEVF搭載の上位機種ということもあってボディ自体も他より大きく、持ち運びの便利なコンデジ・P340を買ったこともあって、だんだん「邪魔だし持ち歩かなくていいかな」「大きいし出しづらいな」などと言う風に……。で、結局手放したわけです。
久しぶりに(というか1年ぶりくらいに)コンデジオンリーに戻って、本当にほぼ毎回カメラをカバンに突っ込んで出かけるようになったわけですが、そうすると今度は「もうちょっと設定を変えて撮りたい」「もっとノイズの少ない写真を……」「でかいセンサ……」となり、またまたミラーレス一眼欲が高まってきてしまいました。で、とうとう買い替えを検討して今に至るわけです。
Nikon 1 J5を選んだ理由
再びミラーレス一眼を買うにあたって条件として考えたのが、次の項目。・比較的コンパクト(カバンに入れても、取り出したままでも扱いやすいように)
・手を出しやすい標準~中望遠の単焦点レンズがある
・カメラらしいデザイン(重要)
と言っても候補自体そんなに浮かんだわけではないのですが、最後に迷ったのはこのJ5とマイクロフォーサーズのOLYMPUS E-M10(MarkII)どちらを選ぶか、というところでした。
これはまさに画質優先かサイズ優先かというところで、NEX-6をデカいからという理由で手放したのもあって「仮にE-M10を買って、またデカくて使わないということにならないか?」と本当に悩みました。レンズの大きさはは通常使う焦点域のものであれば大した差がなく、ラインアップの豊富さで圧倒的にマイクロフォーサーズが有利。でも本体サイズが一回り違ううえ、E-M10はEVF部分がペンタプリズムのような形で出っ張っているなど見た目からしてゴツイ(それでも十分コンパクトなのだとは思いますが)。
結局、手に取って「E-M10は、なんとなく大きいような……気がするような……」というあたりで、直感を大事にしてNikon 1 J5を選びました。
他のミラーレスとコンデジの隙間にはいる、1インチセンサーのミラーレス
開封して改めて持ってみて、本当にコンパクトでコンデジのような感覚だなと感じました。前面から見ると、カードサイズより一回り大きいくらいです。キットレンズの1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6 PD-ZOOMは電源連動式のレンズシャッターを備えていて、まさにコンデジのようにカバンから出して電源をオンするだけで撮影準備が完了します。いちいちレンズキャップを取り外さなくていいのはとても楽です。
他にも1 NIKKOR 18.5mm f/1.8はお手頃価格で映りも良い明るい単焦点レンズなので、NEX-6とSEL50F18の組み合わせを気に入っていた私としては、Nikon 1を買うなら絶対一緒に手に入れておきたいレンズでした。NEX-6は売ったがな。
画質に関してはP340からの移行としては十分で、露出や絞りなどの設定変更も行いやすく感じます。ダイヤルは適度な重さとクリック感があり、また本体上部から少しだけ飛び出したデザインになっているため操作しやすいです。NEX-6よりはコンパクトで、P340よりは良く撮れ、他のハイエンドコンデジとは違いレンズを交換して楽しめる、というあたりでなかなか自分の狙ったところにハマっているカメラなのではと感じています。
このカメラはシャッターが電子式オンリーで、撮影する瞬間の機械的なシャッター音や反動がないので「写真を撮っているぞ!!!」という感覚は薄いです。それは逆に言えば、静かな場所でも気兼ねなく撮影できるということ。Nikon曰くミラーレス一眼ではなくレンズ交換式アドバンストカメラということですが、この電子シャッタ―オンリーかつコンパクトなJシリーズやSシリーズは、まさにその名のとおりコンデジのレンズと本体を切り離したアドバンストカメラという名前がぴったりだと思います。
気になる(?)ところ
わりと良い感じだと思っている、思いたいNikon 1 J5ですが、数日たって大変なことに気が付きました。今年後半に入って持ち歩く荷物を減らすように考え始め、スマホ台数の削減や小型ポータブルアンプへの買い替えなどでついに荷物のコンパクト化に成功したと感じているまさにそのタイミングでの購入であったために、「これE-M10でも十分カバンに収めやすいサイズだったんじゃないの?」と思ってしまっています。実際E-M10くらいのカメラと、そのキットレンズであるパンケーキズームレンズや標準単焦点レンズとの組み合わせなら普通に収納でき、楽に取り出せそうな余裕が出来ているのです。NEX-6を持っていた時とは状況が変わっていることを、すっかりと忘れていました。
実際持ち運びと取り出しの問題さえなければNEX-6を使い続けていただうことを考えると、それよりシステム全体として若干コンパクトなE-M10であれば、全く問題なく常用できた可能性があります。絶対にセンサーサイズが大きいほうが良いという考えではないのですが、やっぱり気にはなってしまいます。
まぁ時すでに遅しという感じなので、もし今後不満に感じることが多くなった場合にはマイクロフォーサーズ機への買い替えを検討しようかなと考えています。
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