Huawei P20 ちょっとしたレビュー

6/24/2018

Android

t f B! P L

Huawei P20を入手してから約1週間の間、メインSIMを入れたり入れなかったりしながら使ってきました。その間で気になったことなどを、簡単に書いていこうと思います。

十分な基本スペック

Huawei P20は、自社(子会社)開発のハイエンドSoC・Kirin 970を採用しています。最大の特徴は、AI機能専用のプロセッサを内蔵していること。カメラ画像の処理やなんやら(よく分かってない)に活用されているらしいです。

Antutuベンチマークの結果がこちら。一枚目がP20、二枚目がGalaxy Note8(SC-02K)です。
全体的な性能としては、凡そSnapdrago 835と同程度。S835もそうですが、ひとまず現時点でメインのハイエンドスマホとして使うには十分な性能があると思います。
グラフィック関係に関しては、ベンチマーク的にはそこまで大きな差はない結果が出ていますが、実際3Dグラフィックのゲーム等をプレイするとS835端末に比べて若干重かったりする印象です。


よく撮れるが癖のあるカメラ

P20のカメラは、1200万画素のカラーセンサと2000万画素のモノクロセンサのデュアルカメラ構成。前述したAI機能を活用し、様々な設定を自動で設定してくれるマスターAI機能や、同じくAIによる手振れ補正など、サポート機能も充実しています……が、使ってみて感じたのは、このマスターAI機能がちょっと曲者だなぁという事。

実際に撮影した写真がこちら。

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AIオン、花モード。

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AIオフ。

花に関しては、AIオンでもオフでも大きな差はないかなという印象です。ホワイトバランス、発色、解像度、どれもスマホのカメラとしては非常に良い感じではないでしょうか。

一方のこちらは……

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AIオン、草木モード。

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AIオフ。

草木モードだと、葉の緑を際立たせるために彩度もコントラストもバリバリに上げてくる感じ。パッと見の印象では、これぐらいのほうが映えて印象的に見えるかもしれませんが、さすがにやり過ぎ感があって写真というよりCGや絵画といった方が近いかもしれません。
同様のことは、どうも青空モードでも起きるらしく、こちらだと空の青がより濃く・より鮮やかに、また建物などの影とのコントラストが大きくなるようです。

続いて、夜間に撮影した画像を見てみます。

IMG_20180622_200317
こちらは夜間モード。

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こちらは自動で撮影。

夜間モードになると、AIにより最適な露光時間を判断し、長時間露光+AIによる手振れ補正の合わせ技で非常に明るく撮れます。この写真ではわかりませんが、他のレビューを見ると街灯などの明かりも派手な飛び方をせず写すことができるようで、夜間でもディティール感のある写真が期待できそうです(他のスマホと比較して)。とはいえ、夜間モードだと逆に明るすぎる……なんてこともあるかも知れない、と思わせるぐらい明るく撮れますので、こちらもその時によって夜間モードの使用不使用を考えた方がいいかも知れません。


精度・速度とも申し分ない指紋認証と顔認証

P20は生体認証として指紋認証と顔認証に対応しています。どちらも、認識精度や認識速度など問題なく、非常に快適です。特に、顔認証については端末を正面に構えずとも多少の角度がついていても認識してくれますし、設定から「端末を持ち上げると起動(画面点灯)」「画面点灯後、顔認証に成功すると自動でロック解除」という2つの設定を有効にしておくことで、端末を持ち上げて使おうと構えるだけで顔認証によるロック解除まで済む、という非常にスムーズな動作ができるようになります。もちろん、顔認証が使えないような暗い場面・マスクなどを着用している状態でも、指紋によるロック解除も一瞬で終わるので、特に不都合を感じる場面はないのではないでしょうか。

指紋センサの位置はディスプレイ面の最下端にあります。指紋センサの位置については好みの分かれる部分だと思いますが、個人的にはこの位置にあると指紋認証のために親指を端末の一番下まで動かしにくい=ちょっと持ち方を変えないといけないので、できれば指紋センサは背面側にあるほうが扱いやすいかなと思います。例えば、指紋センサが触りづらい位置にあると騒がれたGalaxy S8(背面カメラ横にある)ですが、私にとっては普通に端末を持った時にちょうど人差し指がくる辺りの位置にセンサがあったため、ものすごく使いやすかったのです。このあたり、どちらがいい・どちらが悪いとは言いにくい部分なので、また端末選びの際に悩むポイントとなりそうです。


その他気になった点、デザインなど

〇Huawei おなじみ(?)のナックルジェスチャー
Huaweiスマホで以前から搭載されている機能ですが、例えば手の甲や指関節で画面を2回軽くたたくことでスクリーンショットを撮影したり、同じく関節で画面の一部をなぞるように囲むことで範囲を指定しながらスクリーンショットや画像編集などができるという機能。以前にHuawei P9を使っていた時にも感じたのですが、これが意外と便利。ほかにも、画面分割してアプリを2つ使うマルチウインドウ機能のジェスチャーや文字を書くような形で指定したアプリを起動させることもできます。

〇リズムゲームは厳しい
前述したように3Dグラフィックを駆使したゲームには少しつらい部分があるP20(Kirin 970)ですが、それ以上に問題だと感じたのがリズムゲームでの音ズレ問題。デレステやスクフェス等タップに合わせて効果音が鳴るのが一般的ですが、タップしたタイミングとタップ音が鳴るタイミングが体感で0.2~0.33秒ほどずれているので、タップ音ありだとズレが気になって全くまともにプレイができません。確かP9やMate9ではこんなことはなかったと思うのですが……
また、音ズレだけでなくタップタイミングの認識もおかしいと感じます。先の2つのゲームでタイミング自動調整機能を使ってみたところ、デレステは+43、スクフェスに至っては設定範囲外(どうも-側にずれている)という風に出ました。これもP9等ではここまでずれていることはありませんでしたし、最近使っていたXperia X CompactやGalaxy S8等では±10の範囲内で設定していましたので、明らかにおかしい数値が出ています。一応デレステは設定範囲内なのでなんとかプレイはできるのですが、スクフェスに関してはそれも難しく……現状では、P20ではこういったリズムゲームはやらないとあきらめた方がいいのかも知れません。


一方、P9/Mate9では低解像度でジャギーの目立つ描画になっていたデレステですが、P20では見た感じ高解像度での描画に対応しているようで、以前のHuawei端末に比べて見栄えが良くなっています。相変わらずジャギーは目立ちますので、是非とも開発元様に置かれましてはKirinへのさらなる描画最適化の対応をお願いしたく……。

〇綺麗な背面
入手当初からずっと気に入っている(ものとしては唯一の)点ですが、このミッドナイトブルーというカラーが非常に気に入っています。背面ガラスの光沢感、金属の側面フレームと相まって、背面デザインがとても美しいものになっていると感じています。カメラ利用時に横向きで構えることを前提に配置されたロゴも、カメラを最大のアピールポイントとしている端末らしくて好印象です。


さて、メイン機の座には……?

正直、いまだにメインで使っていくかどうかは悩んでいます。面白くないことはない、使いづらいというほどのこともない端末ですが、逆にGalaxy S8を使い始めた時のような新鮮さやそれまでにない快適さというのを感じているわけでもなく。あまり持ち歩くスマホは増やしたくない(2台で押さえたい)し、そのうちGalaxy Note8は外せないので、これまでのようにS8を使っているとP20に手を出した理由の1つ「両方ともGalaxyだと面白くない」という点がクリアできない……ついでに言うと、先走ってS8のケータイ補償サービスを解約してしまっているのでその点でも少し不安が(dカードGOLDの端末補償は使えなくはないですが……)。
さて、どうしたものか。

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